「６月は１年のなかで唯一、祝日がない月」というのは昔の話？

みなさん、こんにちは。アイナ不動産の鈴木です。

今年も早くも６月になりますね。先日、何気なくカレンダーを眺めながら「そういえば６月は祝日がない月だったなぁ～」などと考えていました。

『１年で唯一祝日がない月』と呼ばれたこともあり、祝日が多い５月と比べられてしまうことでイメージがあまりよくない６月ですが、『１年で唯一祝日がない月』というのはもう昔の話です。

５月のゴールデンウィークが明けると嫌でも目に入ってしまうのが翌月である６月ですが、カレンダーを見てガッカリした経験がある方も多いのではないでしょうか。

なぜ、５月は祝日が多いのに６月には祝日が１日もないのでしょうか？

もともとは皇室関連の伝統行事や感謝の気持ちを表すなど、何かの記念日が祝日となっていますが、６月には特別な皇室行事や記念行事がないために祝日がありません。

６月に祝日を作ろうと検討されたこともあり、２０１４年に制定され２０１６年から祝日となった「山の日」という名の祝日ですが、「山の日」をいつにするかという議論が上がったとき、それまで祝日がなかった６月と８月が有力候補としてあげられました。

しかし、６月に祝日を作ってしまうと学校の授業日数が減ってしまうため、授業日数を減らさないためにも夏休み中の８月に新しい祝日を設けることとなり、「山の日」は６月ではなく８月と決まりました。

そういった経緯もあり、１年の中で唯一祝日がない月が誕生してしまいました。

たしかに６月は以前から祝日がない月でしたが、『１年で唯一祝日がない月』となってしまったのは２０１６年～２０１８年までのわずか３年間だけです。

「山の日」の祝日ができる前までは８月も祝日がない月でしたが、学生の方は夏休み中ですし、社会人の方は夏季休業日などで休みが増える方も多く、８月に祝日がなくても目立たなかったのかもしれません。

また、社会人の方は職種によって祝日など関係なく仕事という方もいらっしゃいますので、気にしていなかった方も多いかもしれません。

しかし、『１年で唯一祝日がない月』という不名誉な呼び名も２０１８年までで、２０１９年からは再び祝日がない月が複数になっています。

２０１９年は元号が平成から令和に変わった年ですが、それに伴い５月１日〔新天皇即位〕と１０月２２日〔即位礼正殿の儀〕が執り行われたため、２０１９年は祝日が少しだけ増えました。

なお、２０１９年から新天皇が即位しましたので、天皇誕生日の祝日も日付が変更となっています。２０１８年までは１２月２３日でしたが、２０２０年からは２月２３日に変更となりました。

じつは、その関係もあり２０１９年には天皇誕生日という祝日はありませんでした。つまり、２０１９年からは１２月も祝日がない月となっていましたがお気づきでしたでしょうか？

１２月は師走とよばれますが、１年の締めくくりの月ということでどうしても多忙になってしまう月ですが、そういった意味では祝日があってもなくても気にならないかもしれませんね。

カレンダーを眺めていて気になったことがもう一つあり、７月２３日と７月２４日の日付が赤くなっていたことでした。

「こんなところに祝日があったかなぁ」などと少し考えてしまいましたが、そういえば２０２０年は東京オリンピックが開催される予定の年でした。開会式に合わせて祝日の日時を変更したため、７月２３日〔海の日〕と７月２４日〔スポーツの日〕となっていたんですね。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、東京オリンピックは２０２１年開催予定と変更になりましたが、祝日はそのまま変わらずでしょう。

２０２０年はいろいろと大変なことが重なっていますのでそれどころではないですが、祝日の日付を変更した影響により、６月と１２月以外にも祝日がない月が誕生してしまいました。

【２０２０年祝日】

１月は１日〔元日〕・１３日〔成人の日〕

２月は１１日〔建国記念の日〕・２３日〔天皇誕生日〕

３月は２０日〔春分の日〕

４月は２９日〔昭和の日〕

５月は３日〔憲法記念日〕・４日〔みどりの日〕・５日〔こどもの日〕

７月は２３日〔海の日〕・２４日〔スポーツの日〕

８月は１０日〔山の日〕

９月は２１日〔敬老の日〕・２２日〔秋分の日〕

１１月は３日〔文化の日〕・２３日〔勤労感謝の日〕

振替休日は除いていますが、２０２０年は６月と１２月のほかに、〔スポーツの日〕を７月に変更したため１０月も祝日がない月となっております。

なお、東京オリンピックが２０２１年に延期することが決定しているため、２０２１年も祝日がない月が複数になる可能性がありますね。

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