アパートの空室対策には差別化が有効です。
みなさん、こんにちは。アイナ不動産の鈴木です。
賃貸アパートの経営を行なう上でどうしても避けられない問題がいくつかあります。そのうちのひとつとして空室問題がありますが、空室問題はアパート経営を行なう方であれば誰もが直面してしまう問題です。
賃貸アパートの供給戸数も増えてきていますが、空室対策として競合物件との差別化を図ることが有効な対策方法と言われています。
競合物件との差別化とは何か?
賃貸アパートの供給戸数はまだまだ増加傾向にあります。しかし、アパートの需要が年々減少していることもあり、アパートの空室が目立ってきています。
アパートを探す方は空室数が多ければ選択肢も増えるので良いことですが、数多く募集されている物件の中から探している方に選ばれるためには、ほかの物件との違いが必要となります。
これが『競合物件との差別化』ということになります。
賃貸アパートなどは駅や繁華街に近い物件は賃料が高く、駅や繁華街から少し離れた物件は賃料が安いというイメージがあるかもしれませんが、これも立派な差別化の方法のひとつです。
ひとつでも多くの空室を埋めるために対策を行なうことが必要となりますが、その中でも競合物件との差別化は重要な対策方法です。
空室対策として差別化が必要な理由。
立地や家賃・間取りなど、同じような条件の物件が複数あった場合、物件を探している方は何を基準に選ぶのでしょうか。
選ばれる物件はほかに競合していた物件よりも、何かしらの魅力があって選ばれています。
競合している物件よりも魅力的に見える条件があることで、物件を探している方に選ばれる可能性は高くなります。
そのためには競合している物件との差別化が必要となります。差別化を図ることは競合する物件の数を減らすことができます。
賃貸アパートの経営を安定させるためには入居者の確保が必要です。そのためには空室対策を行なうことが必要となり、空室対策として有効な『競合物件との差別化』が必要となります。
競合物件との差別化にはいろいろな方法があります。
「競合物件との差別化を図る」といっても具体的にどのような方法が良いのか悩んでしまうかもしれません。
数年前まで有効だった差別化として「室内設備の充実」がありました。エアコン・温水洗浄便座・カメラ付インターホンなどを設置することで付いていない物件との差別化を図るといった方法です。
しかし、昨今では室内設備を充実させるだけでは差別化を図ることが困難となってきています。
数年前まではエアコンが無い物件というのもありましたが、今はエアコンが付いていて当たり前になっています。エアコンも1台ではなく2台付いている物件もあり、そういった部分で差別化が図られています。
差別化の方法にはいろいろな方法がありますが、「ペット飼育」や「楽器の使用」を許容するというのも立派な差別化です。
また、契約条件面での差別化も良いかもしれません。契約時の初期費用を抑えてあげるため「保証会社の保証料を貸主が負担する」「仲介手数料を貸主が負担する」など、いろいろな方法があります。
なお、差別化を行なうときは近隣にある競合物件の情報確認も必要となります。ペット飼育可の物件が多くあるエリアでペット飼育可にしても差別化にはなりません。近隣の競合物件には無い条件を付加することで差別化が図られます。
空室が多くありお悩みの方は、この機会にぜひ、競合物件との差別化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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