空室が多くて大変ですが、空いているお部屋の原状回復はお早めに‼
みなさん、こんにちは。アイナ不動産の鈴木です。
空いている部屋が多くなっている物件では、以前の入居者が退去したときのまま募集を行なっている物件があります。
入居者が決まってから原状回復工事を行なうのでしょう。しかし、そのままの状態で募集していてはいつまでも入居者が決まらない可能性があります。
入居者が決まってからの原状回復では遅い⁉
空いている部屋が多いと、その分原状回復工事費用も掛かってしまいます。修繕工事を行なってすぐに入居者が決まれば良いですが、賃貸物件の供給が多い時代ですのでなかなか入居者が決まらない可能性は高くなります。
それだったら入居者が決まってから修繕工事を行なった方が無駄にならないので効率が良いと思われるかもしれません。
しかし、入居希望日に余裕があればいいのですが、なかには1週間後や2週間後には入居したいという方もいらっしゃいます。
せっかくお部屋を気に入っていただいたのに、入居日が合わずに見送りになってしまうというのはもったいないです。そういった事が続いてしまい、なかなか入居者が決まらないということにもなりかねません。
また、お部屋を探している方は綺麗な状態になったお部屋を見たいと希望される方もいらっしゃいます。すべて綺麗になりますと口頭でお伝えしても、心配なのでしょう。やはり自分の目で確認をしたいという方が多くいらっしゃいます。
入居者が決まってから原状回復工事を行なうというのは、入居者が決まるチャンスを数多く逃しているのかもしれません。
原状回復を行なうタイミングはいつがベスト?
原状回復工事を行なうタイミングはいつが良いのか悩んでいる大家さんもいらっしゃるかもしれません。それはとても難しい問題ですね。
以前に住んでいた方が退去してすぐ原状回復工事に取り掛かる方もいらっしゃいますが、以前に住んでいた方との敷金の精算手続きを済ませる前に工事に取り掛かるのは注意が必要です。
敷金精算手続きでトラブルが起きてしまった場合、現状が保存されていないと証拠を隠滅したとして大家さんが不利になってしまうこともあります。
何もトラブルが起きないことが1番ですが、万が一トラブルが起きてしまった場合のことも想定して、原状回復工事は前入居者との敷金精算手続きが完了してから行なうというのがベストなタイミングかと思います。
ただし、次に入居したいという方が決まっている場合はそちらを優先しなければいけません。そういった場合は敷金精算手続きでトラブルに起きてしまった時のために、退去後の室内の写真を忘れずに撮っておきましょう。
空室が多くて大変なときは1部屋だけでも綺麗にしておきましょう。
原状回復工事が終わればもちろん工事費用の支払いをしなければなりません。資金に余裕のある方でしたら2部屋・3部屋と複数のお部屋が空いても問題はないかもしれません。
しかし、資金に余裕があって賃貸経営を行なっている方はほんの一部です。多くの大家さんは空室が多くなってくると、また同時に複数の部屋が空いてしまうと大変です。
工事費用の支払いを待っていただく訳にもいきませんので、入居者が決まってから修繕工事を行ないたいと思う気持ちはわかります。
しかし、それではいつまでも入居者が決まらないかもしれません。もし、空室が多くて大変なときはモデルルームとして1部屋だけでも原状回復工事を行なってみませんか。
こういった感じに室内を修繕しますというイメージができることで、物件を探している方も安心できます。もし、探している方が入居を急ぐようでしたら修繕が終わっているその部屋に入居していただき、別な1部屋を修繕してしまうということもできます。
空室が多くなってくると家賃収入も減ってしまいますので、修繕費の支払いも大変かと思います。しかし、賃貸経営は入居者がいて成り立ちますので大変かとは思いますが、1部屋だけでも先に修繕を行なってみてはいかがでしょうか。
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