賃貸物件を〔リノベーション〕するときの注意点。
みなさん、こんにちは。アイナ不動産の鈴木です。
賃貸物件の空室対策として〔リノベーション〕が有効というのを耳にする機会が多くなってきましたが、〔リノベーション〕を行なえば空室が無くなるという訳ではありません。
闇雲に〔リノベーション〕を行なうにはどの様な目的で行なうのかを明確にする必要があります。目的を曖昧なままで行なってしまって後悔しないように注意しましょう。
〔リノベーション〕は空室対策として有効なのか?
賃貸物件の空室対策として〔リノベーション〕という方法があります。
以前は空室が出た場合に汚れている箇所や壊れている箇所を直す〔リフォーム〕工事を行なって、次の入居者を確保していくことが一般的とされていました。
しかし、賃貸物件の供給数の増加や賃貸物件への需要の減少により、これまで通り〔リフォーム〕を行なって入居者を募集していても、なかなか入居者が決まらない時代になってきました。
そこで注目されたのが〔リノベーション〕です。
築年数が古くなってきた物件はその時代に人気があった間取や設備を使っているため、現代では需要が少ないタイプの場合があります。
そのため、間取や設備を現代で需要があるタイプにモデルチェンジしてしまうというのが〔リノベーション〕という手法になります。
〔リノベーション〕は以前からも行なわれていましたが、総称して〔リフォーム〕と呼ばれていたこともあり、〔リノベーション〕と〔リフォーム〕の違いが分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
〔リノベーション〕は、近隣で競合している物件との差別化を図れるということもあり、現代では空室対策として有効な手段のひとつとなっています。
〔リノベーション〕はその対象を明確にして行ないましょう。
空室対策として有効な〔リノベーション〕ですが、実際に〔リノベーション〕を行なう場合、どのような事を行なえば良いのか悩んでしまう方も多いかと思います。
ただ闇雲に〔リノベーション〕を行なっても、無駄になってしまうこともありますので〔リノベーション〕を行なう場合はその対象を明確にする必要があります。
例えば、築年数が経過している1Kの物件に多い「トイレが一体となっているユニットバス」ですが、バス・トイレが一緒という事が理由で敬遠されることが多いです。これを「トイレ」と「シャワールーム」に分ける〔リノベーション〕工事を行なったとしましょう。
一見、バス・トイレが別となり若い年代や男性を対象とした場合は有効的かもしれません。しかし、湯船が無い「シャワールーム」はゆっくりお風呂に浸かりたいという方からの需要は見込めません。
〔リノベーション〕は工事に掛かる費用も高くなります。せっかく高いお金を払って〔リノベーション〕を行なったのに、入居者がいつまでも決まらないという事態になってしまっては大変です。
〔リノベーション〕を行なう場合は物件の立地など、どのような層から需要があるのかを判断する必要があります。需要の対象を明確にすると、どのような〔リノベーション〕を行なえば良いのかも考えやすくなり、〔リノベーション〕の効果が十分に発揮されます。
〔リノベーション〕を有効的に行ない、空室を少なくしましょう。
〔リノベーション〕は工事費用が大きく掛かるため、思い切ってやってみようというには少々難しいかもしれません。
〔リノベーション〕をしなくても入居者の確保が容易にできるのであれば悩む必要はありませんが、築年数の経過とともに入居者の確保も難しくなってきます。
空室が多くてお悩みの場合は、試しに一部屋だけでも〔リノベーション〕を行なってみるのはいかがでしょうか。
空いている部屋を全て〔リノベーション〕するのは大変ですので、一部屋ずつ行ないながら入居者を確保し空室を少なくしていきましょう。
また、一部屋ずつ〔リノベーション〕していくのであれば部屋ごとに違う仕上がりにすることも面白いかもしれません。
すべての部屋が同じでなければならないという事はありません。一部屋一部屋がそれぞれの需要を確保するという目的にも繋がります。
〔リノベーション〕を行なうのは入居者を確保するという目的が大前提となります。有効的な〔リノベーション〕を行ない空室を減らし、今後の賃貸経営を安定させていきましょう。
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