アイナ不動産〔Aina real estate〕
平日 9:00~17:30
土・日・祝日 9:30~16:00
不定休
2020年06月22日
アイナ不動産のブログ

賃貸物件退去時のハウスクリーニング費用は借主が負担する?

みなさん、こんにちは。アイナ不動産の鈴木です。

ここ数年、敷金無しの物件が増えてきております。敷金は退去時の原状回復費用の借主負担金にも充当し精算するお金ですが、敷金無しということは退去時に実費にて精算を行うことになります。

そのため、敷金無しの物件では契約時にハウスクリーニング費用を支払わなければならないといった物件も多いですが、果たして退去時のハウスクリーニング費用は借主が負担するものなのでしょうか。

国交省で定めた〔原状回復をめぐるトラブルとガイドライン〕の内容も含め、私の考えをご説明させていただきます。

退去時の原状回復費用とは?

賃貸借契約書には「解約時は原状回復のうえ明け渡しすること」といった文言が記載されていることがよくあります。

この原状回復に掛かる費用を〔原状回復費用〕といいますが、簡単にいうと「お部屋を借りたときのように全て綺麗にするために掛かる費用」となります。その原状回復費用ですが、全てを借主が負担しなければならないのでしょうか?

 

以前はそれが当たり前のように横行していた時代もありました。そのため、国交省でも原状回復に関するガイドラインを定めることになりました。それ以降、退去時の原状回復費用に関するトラブルは以前よりも少なくはなりましたが、現在でも起きてしまうことがあります。

原状回復に関するガイドラインでは、退去時の原状回復に関して貸主が負担すべきであろう内容と借主が負担すべきであろう内容を細分化しています。しかし、ガイドラインはあくまでも参考としての内容のため、今の段階では必ずその通りにしなさいという強い規則はありません。

なお、2020年4月1日の民法改正施行後については、退去時の原状回復に関する内容も明文化されるため、これまで以上に原状回復に関するガイドラインは重要となってきます。

〔ハウスクリーニング費用は借主負担〕としている契約が多い。

退去時の原状回復工事にはお部屋のハウスクリーニングも含まれますが、そのハウスクリーニング費用を借主負担としている契約がほとんどと言っていいでしょう。

原状回復に関するガイドラインにもハウスクリーニング費用について、下記内容での記載があります。

 

「賃借人が通常の清掃(具体的には、ゴミの撤去、掃き掃除、拭き掃除、水回り、換気扇、レンジ回りの油汚れの除去等)を実施している場合は次の入居者確保のためのものであり、賃貸人負担とすることが妥当と考えられる」

 

ちょっとおかしいと感じる部分がありますね。そうなんです、ガイドラインの内容と賃貸借契約内容が相違しています。

賃貸借契約の場合、特約内容にて〔ハウスクリーニング費用は借主の負担とする〕と定めていることが多く、実際はガイドラインと相違する内容になっています。

なお、消費者契約法では信義誠実の原則に反し、消費者の利益を一方的に害するものは無効と規定しています。しかし、このような強行規定に反しない限り、契約自由の原則により双方で合意された契約内容は有効となります。

ハウスクリーニングに関する特約は有効になる?

賃貸借契約では借地借家法の適用があるのが原則であり、借地借家法が定める事項については借地借家法の規定と異なる合意を規定しても、賃借人に不利な特約として無効となるものもありますが、ハウスクリーニングに関する特約は有効となるのでしょうか?

賃貸借契約にて賃借人に不利な特約を契約内容とする場合には、賃借人がその内容を理解し、それを契約内容とすることに合意しているといえるのでなければ成立しているとは言えません。また成立しても、賃借人にとって不利な特約である場合にはそれが有効であるとは限りません。

しかし、ハウスクリーニング特約には、借主にとっては退去時に通常の清掃を免れるという面もあります。ハウスクリーニングの費用について具体的な金額が記載され、その金額が専門業者による清掃費用として相応な範囲のものである場合は有効な特約であるという地方裁判所の判例もあります。

つまり、ハウスクリーニングに関する特約内容が余程おかしい内容でない限り、その特約は〔有効になる〕ということになります。

ハウスクリーニング費用はどちらが負担する?

結論として、ハウスクリーニング費用はどちらが負担するものなのか。

入居申込時点で契約時にハウスクリーニング費用を事前に支払う必要があるという説明を受け、契約時点でお支払いをした場合、賃借人が負担することに合意して契約を締結したということになります。つまり、賃借人が負担せざるを得ない費用ということです。

 

それでも納得いかない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このハウスクリーニング、ただの大掃除とは違い、実際自分で行うとなるとかなり大変です。

退去するために室内の荷物を全て搬出した後、鍵をお返しするまでの数時間で終わる作業ではありません。ハウスクリーニング費用を浮かすためだけに、1~2日引越しが終わった物件に戻って清掃作業をしますか?

 

清掃業者の方はプロですから、簡単に行っているように見えるだけです。大変な清掃作業を自分で行わなくて良いと考えれば、ハウスクリーニング費用をお支払いした方が断然お得だと思いますが、みなさんはいかがお考えですか?

ホームページの賃貸一覧に掲載中の物件以外にもご紹介可能な物件が多数ございます‼

『賃貸一覧に掲載中の物件は取扱い物件の一部です』

いつも弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。

ホームページの賃貸一覧に掲載中の物件は、弊社にて取扱中の物件を全て掲載しているわけではありません。

全て掲載してしまいますと、掲載物件数が膨大になってしまい検索するのが大変になりますので、各エリアの代表的な物件を掲載させていただいております。

ご紹介可能な物件は多数ございますので、お問合せよりご希望条件などお聞かせいただきますと幸いです。

なお、未掲載物件も全て仲介手数料は割引価格にてご対応しておりますので、何なりとお申し付けくださいませ。

この記事を書いた人
鈴木 貴彦 スズキ タカヒコ
鈴木 貴彦
生まれも育ちも宮城県石巻市です。 建設業から不動産業に転職して10数年、不動産業では賃貸・賃貸管理・売買と不動産に関する業務全般に携わってきました。建設業時代に培った技術で設備のちょっとした不具合などの修繕も行なっています。 〔アなたのイ~ナがきっとみつかる〕よう精一杯お手伝いをしておりますので、石巻市や近隣エリアで不動産物件をお探しの際はぜひお声掛けください!
arrow_upward